睡眠外科は、睡眠に関して問題を抱える人が受診する診療科です。この診療科には、ストレスで不眠状態に陥っている患者や、持病を抱えている高齢者など、実にさまざまな人たちが集まります。睡眠障害の種類は多く、原因は人によって異なるのが実情です。睡眠外科を受診する人は悩みや不安などを抱えているケースも多いため、診療科で働く看護師は心のケアもできるように意識しておいたほうがいいでしょう。

たとえば、成人男性に多い睡眠時無呼吸症候群も、睡眠外科で診療する疾患の1つです。検査の際には、睡眠時無呼吸症候群かどうかをチェックするPSGがよく行われます。この検査では、検査用の機器を使用して心電図や脳波などを記録し、睡眠中の呼吸の状態をチェックします。看護師が睡眠外科で働く場合には、このような検査の補助も仕事のうちです。勤務は基本的に日勤帯ですが、PSGは基本的に夜から朝にかけて行われることが少なくありません。検査を頻繁に行う医療機関では、度々夜勤が発生する可能性があります。しかし、検査のサポートは内容がある程度限られているため、比較的負担が少ない可能性もあるでしょう。

なお、睡眠外科では睡眠時無呼吸症候群の検査だけではなく、治療も行います。治療は特殊な器具を用いて進められることが多く、看護師は以後も患者からさまざまな質問を受けるかもしれません。しっかりと治療を進められるように患者をサポートすることも、睡眠外科の看護師の役割です。詳しくは「睡眠外来看護師のお仕事紹介」にまとめられているので、睡眠外来での仕事に興味がある人は参考に読んでみるといいでしょう。